縦隔腫瘍・症状・検査・療法

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縦隔腫瘍の症状・検査・療法




     
§1 縦隔腫瘍


          -正面から見る縦隔-
あまり耳慣れない言葉、縦隔ですが、これ

は横隔膜に対応する言葉で、胸骨と胸椎の

間、両肺の間にある空間をさします。ここ

に見つかる腫瘍の内です。この空間では心

臓や大動脈、食道、気管など様々な重要臓

器が収まっております。 各臓器に発生す

る癌は夫々、独自の名前が付いております

が、それら以外の他臓器から生じた腫瘍の

ことを縦隔腫瘍と呼んでおります。

縦隔腫瘍には良性と悪性がありますが、夫々

の種類に良性と悪性があります。縦隔腫瘍の内、全体では悪性のものは20%程度といわれております。縦隔

腫瘍は、大多数が手術で摘出され、その殆どの予後は比較的良好とされております。

 *
胸腺腫/胸腺から発生する腫瘍で縦隔の前方に出てくるもので、縦隔腫瘍の1/3を占めています。全てが

 悪性で重症筋無力症や重症貧血を合併する事もある疾患です。

 *胚細胞性腫瘍/胸腺から発生する腫瘍で、90%が良性といわれています。これは奇形種です。残り10%

 が悪性で、若い男性に発生しやすい特徴をもつものです。

 *
神経性腫瘍/殆どが良性で子供に多く発生する腫瘍です。縦隔の後方に出来る特徴を持つ腫瘍です。

 リンパ腫/悪性が多く、化学療法や放射線療法が選択されます。







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§2 縦隔腫瘍の症状


     良性のものが多い縦隔腫瘍ですが、症状に付いては2/3は希薄で、症状のあるものでは最も多いものが、気管や

     気管支が腫瘍によって圧迫されて起こる呼吸困難で、他には胸痛や動悸、顔がむくむ、などが認められます。胸腺

     腫では手足の筋脱力や貧血、などの特異の症状が見られる事もあります。






     
§3 縦隔腫瘍の検査


     X線、CT、MRI検査が実施されます。X腺検査では腫瘍の大部分が、縦隔から外側に向かって、瘤状の陰影として

     確認されますが、CT、MRIで確認しますと、更にはっきり確認することが出来るようになります。種類の特定には更に

     血液検査、細胞診などで特定しなければなりません。縦隔腫瘍の場合には、術前の特定は困難とされております。






     
§4 縦隔腫瘍の療法


     手術で摘出する事が殆どですが、良性のものでも進行すれば穿孔や、腫瘍が大きくなって周辺臓器を圧迫する

     ため、弊害が起きますので、手術による摘出が望ましいとされます。


           -左側より見る縦隔-
悪性の場合には、手術療法で摘出後、化学

療法や放射線療法を併用するなどもいたし

ます。予後は他の臓器癌などと比較した場

合には良好といえますが、悪性のものがあ

りますので、注意が必要です。胸腺腫の場

合には、重症筋無力症、赤芽球ロウ(重症

貧血)を合併する事もあります。術後も治

療は続けられなければなりません。









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