.腫瘍・症状・検査・療法

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   .腫瘍・構造・症状・検査・療法・周辺血管分布



     §1 .腫瘍


         -.周辺の構造模式図-
.は男性の.内に1つずつ、1対ある

.で、.腫瘍はその.に発生する

殆どが悪性の癌ですが、シスプラチン

登場で、困難だった転移のある癌もかなり

治癒するようになっています。.腫瘍は

セミノーマ(精上皮腫)、非セミノーマ(

胎児性癌、卵黄嚢腫瘍、絨毛癌、奇型腫

など)に大別されます。好発年齢は20〜

40歳代で、0〜3歳、60歳代の男性に

も有りますが、全体的にはまれな癌といえ

ます。お風呂に入った時に、自分の.を

触り、硬くなっていないか、何かがおかし

くないかなどを気を付けます。








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     §2 .の構造/.癌

            -.の構造模式図-
.は表面を.白膜と呼ばれる厚い膠原

線維の膜で包まれております。.白膜は

.内部に多数の突起を出して、.内を

300以上の小葉(.小葉)に分けてい

ます。.の上極にはミュラー管の名残の

.垂が付着しています。.の内部は精

細管と間質からなり、ここで.がつくら

れます。精細管はループや吻合したりして

その後方で網目状の.網を形成していま

す。精細管は直径0、12〜0、3o、長

さ70〜80pにもなる繊細な構造をして

います。






     §3 .腫瘍の症状

      -.腫瘍の腫れ-
.腫瘍の症状は.は腫れますが、痛みを伴わないもので、精

巣の片方が少しずつ腫れてきます。中には腫れる事無く硬くなる

こともあります。痛みが有りませんので軽く考え勝ちですが、ほ

おっておきますと、こぶし大にもなり、この頃には鈍い痛みを感

ずるようになり、転移も考えられる様になります。原発巣である

.は手術により、摘出してしまう事が出来ますが、.腫瘍の

場合には、悪性度が高く、後腹膜リンパ節や肺などに転移する割

合が高い(30〜40%程度もある)ために転移巣の治療の方が

大きな問題になることがあります。まれな病気のため、必ず泌尿

器科を受診する必要があります。一般内科では誤診の恐れもあり

ます。




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§4 .癌の検査


     
.腫瘍が疑われる場合にはまず問診と触診がおこなわれます。経過や経緯を確認され、痛みに付いても確認が

     あります。その後触診と.に光を当てるなど透光性などが調べられます。





     
§4−1 超音波検査/.腫瘍


     
.内容が腫れる病気は他にも有りますので(.水腫、.上体炎、鼠径ヘルニア、.炎など)、他の病気

     と鑑別するために.の超音波検査を行い、殆どこの検査で診断が確定します。




     
§4−2 腫瘍マーカー/.腫瘍


     
.腫瘍はAFPHCG、非特異的なLDHなどの値が補助的なものとして確認されます。




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§5 病期/.腫瘍


     
T期/.のみで転移のないもの、U期/腹部リンパ節のみに転移が認められる、V期/遠隔転移が認められるもの

     (肺など)





     
§6 療法/.腫瘍


     §6−1 
高位除精術/.腫瘍


     
.だけを摘出するのではなく、鼠径部を切開し、精索(血管や精管などが通っている.から腹部へ伸びる

     索状の組織)をも根元から摘除するもので、腫瘍の再発を避ける事が目的になります。.を摘出してもそれに

     繋がる部分に腫瘍細胞が残っているために再発をしてしまう事を防ぎます。腰椎麻酔で実施します。比較的容易

     に出来るとされています。





     
§6−2 T期補助療法/.腫瘍


セミノーマ/放射線治療がセミノーマには非常

に有効とされております。再発率も3%で予防

を目的に腹部に放射線を行っている医療機関が

多い。転移が見つかってから化学療法の手があ

るため、再発確認なしで放射線治療を実施する

のは疑問として、予防的な放射線の治療を用い

ない医療機関もあり、その場合の再発率は10

%程度の様です。いずれにしても術後の定期的

な検査は必ず行います。





     
非セミノーマ/放射線は効かないとされていた非セミノーマは後腹膜リンパ節郭清手術をしておりましたが、手術

     時間も長く、腹部に大きな傷を残し、20%の患者にはセ ス障害もおこすため、近年では後腹膜リンパ節郭清を

     せずに経過観察をして、再発したら化学療法で治療する方向に変わりつつあります。再発率は20〜30%ですが、

     化学療法でほぼ100%治癒するとされています。



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§6−3 U、V期の転移癌療法/.腫瘍


     
転移巣がある場合はU期の小さな腫瘍の場合には、放射線療法のみの治療も有りますが、通常はシスプラチン

     を中心とした多剤併用化学療法が選択されます。.腫瘍には非常に良く効く療法で、小さな転移巣ではほぼ

     100%治癒するとされております。大きな転移巣では60%程度がこの療法により治ります。効果が不十分で

     あれば、抗癌剤の種類を変える化学療法が選択される事もあります。化学療法で腫瘍が縮小するも腫瘍の残る

     患者さんは(30〜40%)手術療法が選択される場合があります。切除された病巣は病理検査に回されて、

     詳しく検査され、腫瘍細胞が残っていれば、更に化学療法が行われます。転移があっても80%が完全に治癒

     するとされております。(小さい転移巣ではほぼ100%、大きい転移巣で60%程度)化学療法の副作用は

     吐き気、嘔吐、腎機能障害、白血球減少症、血小板減少症、貧血、肺線維症、肝炎、聴力低下、手足の痺れ、

     脱毛、皮膚の色素沈着などがあります。後遺症も腎機能障害、肝機能障害、子供が出来難くなる、手足の痺れ、

     皮膚の色素沈着などがあります。






     
§7 .周辺の血管の分布/.腫瘍

        -.周辺の血液系の構造模式図-
.に分布する主要な動脈としては、.動

脈があげられます。その他には精管動脈や精

巣挙筋動脈などがあります。.のリンパ系

は.動脈に素って傍大動脈リンパ節に入る

ためリンパ節郭清は傍大動脈リンパ節に対し

て行われます。









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